令和のTVドラマ
「松本清張特別企画わるいやつら」2001年版:松原慎吾監督作品
此の原作は人気があるのか度々ドラマ化されている。
清張ものが得意な野村芳太郎は歌舞伎の片岡孝夫主演で映画化
私の観たのは此の豊川悦司(2001)と船越英一郎版(2014)
船越英一郎版は彼のキャラが善人♪ヤハタ〜だから
原作の”ピカレスク=悪人”に成り切れず、芸達者な室井滋に
操られた可哀想な男として演じたから中途半端で面白くなかった。
しかし豊川悦司版は彼が油の乗り切った頃に演じているので
周りの女が次々と彼の欲望の餌食されていくのが無理なく観れた。
彼はアングラ劇団・赤テントこと状況劇場出身。
私が生で観て居た頃には未だ主役はねず甚八が演じていて
彼の芝居を私は残念ながら観て居ない。
此の原作は人の命を助けるはずの医師が、
金目当てに女を利用し、次々にその立場を利用し
毒薬を盛り、死亡診断書も書くという正に”ピカレスク=悪人”
それに相応しい”妖艶さ”が此の頃の豊川悦司には有り
院内の白い白衣と、私用の黒尽くめにサングラスの
コントラストが実に良く効いていた。
私が目を見張ったのはクラブのママ(十朱幸代)を
口説くのにカウンターを跨いで近づくシーン。
正に普段なら有り得ない動きだが豊川悦司はその長い足で
スタイリッシュにやってのけた・・・というか赤テントの芝居の様に。
彼の親友の弁護士を内藤剛志が演じて、2人は”太陽がいっぱい”の
アラン・ドランとモーリス・ロネの様で怪しいのだが・・・
意外なオチは原作にあるのか、脚色の田中晶子が考えたか
とにかく彼に弄ばれる女たちは藤真利子、十朱幸代、萬田久子と華やか
最後までスリリングで面白かった。
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