2025年3月5日水曜日

サー・ケネス・ブラナー (1960~)
昨夜、最新の「オリエント急行殺人事件」(2017)を観て
此の俳優が主演の探偵ポアロと監督もしているの知った。
私はTVのデヴィット・スーシェのポアロが好きなので
彼のカイゼル髭のポアロは何だか違和感があったが
それでも贅沢なキャスティングとオープニングのイスタンブールから
アルプスにかけて背景&時代考証の見事さに圧倒された。
彼はローレンス・オリビエの再来と言われてデビューした
シェークスピア役者だから、長い台詞の吹き替えの草刈正雄が”美の壺”で
やたら鼻について原作の核=正義の審判というドラマが嘘っぽく感じた。
そして続けて、もう1本
スパイアクション映画「エージェント・ライアン」(2014)を観たら
何と此のケネス・ブラナーがロシアの黒幕で世界恐慌を
仕掛けている極悪人を演じているでは無いか?
その昔「マラソンマン」(1976)で、サー・ローレンス・オリビエが
ナチの残党の極悪人を演じて怖かったが
こちらもケネスの前では主演のクリス・パインが
狼に狙われた子羊に見えて凄みがあった。
此の映画、元海兵隊のクリスがアフガン戦争で怪我をして
ウォール街の株式プログラマーに成っていたのを
C.I.Aのケビン・コスナーにスカウトされ
ロシアの黒幕が爆弾テロを仕掛け第三次世界恐慌を
起こそうとして居るのを事前に察知し
ロシアまで出向いて情報を盗み出する話だ。
彼には彼女(キーラ・ナイトレイ)が出来て、
自分がC.I.Aに入った事を知らせて無かったので
話が、ややこしい事になる。
彼女に成り行きでケネス・ブラナーの相手させて
データ盗み出すスリシングなシーンと彼女を拉致されて追う展開は
撮影&編集にスピード感があり
此れも彼の監督としての非凡な才能を感じさせるが・・・
ケネス・ブラナーさん、此の2本何方の作品も
ちょっと自分を格好よく見せすぎで無いかい?

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