「ハリウッドランド」(2006):アレン・コールター監督作品
ハリウッドの内幕を描いて、そのものズバリのタイトルである。
そして此の映画は私の好きな探偵物でもある。
主演の探偵に「戦場のピアニスト」「キングコング」と
探偵物のニヒルで格好良さは皆無、その垂れ目が情けない。
此の頃の探偵の仕事といえば、たいがい妻の浮気調査か人探し。
「チャイナタウン」でも「ロンググッドバイ」でもそうだった。
ここでは更に彼は息子が居ながら自分の女房に追い出された
ダメな男として登場する。
しかし仕事のない彼が昔の仲間から割り振られたのは
自殺したTVのスーパーマンの死の真相を母親が求めていると。
私の子供頃にも日本でオンエアしていた「スーパーマン」の
俳優ジョージ・リーブスの自殺は確かに不可解だった。
此の映画は無名の俳優ジョージ・リーブスが
子供たちのヒーロー”スーパーマン”として人気を集め
その人気に集って来る女達の物語、そして題名通り
ハリウッドランド映画業界の黒幕の男達の話でもある。
その女の代表に「リトルロマンス」から年増になったダイアン・レイン。
相変わらず美しいがラストには素顔で勝負している。
そして彼女に夢中で浮気を承知で家まで与える
映画会社の社長に「モナリザ」のボブ・ホプキンス。
此の辺りのキャスティングは二人が出演した過去の作品と重なる。
”スーパーマンの死”それを探偵は周りの状況から責めて行き
結局、自殺に見せかけた他殺に辿り着いたところで
彼は消されそうになり、事件は闇に葬られる・・・というお決まりのパターン。
早速、私の探偵映画DVDコレクションに入れよう。
此の映画、私をワクワクさせたのは当時の時代背景を
見事に映像化したロケにセットに男女の衣装。
そして今やヴィンテージでも観られないアロハ・シャツの数々.
0 件のコメント:
コメントを投稿