シリーズ【一生懸命な人々】番外・修造VS 彌生
先頃、ファミリー・ヒストーリーで、
阪急電鉄から宝塚に東宝映画と連なる、その華麗な一族が紹介された松岡修造。
ふつう華麗な一族といえば、
オットリした性格の宮様のよう人を思い浮かべるが
"一生懸命な人々”シリーズの中でもトップクラスなのだ。
彼の言葉をカレンダーにした「毎日修造」がチコちゃんでは無いがボーッ生きてる若者達の間で何年か前、ベストセラーになったのは皆さんもご存知だろう。
兎に角、どんな媒体でも熱く語る彼の姿は
さながら新興宗教の教祖様みたいで
いつでも観るものを圧倒する。
そんな彼をインタビューアーとした対談形式のTV番組だった。
相手は世界に名を馳せる現代アートの売れっ子・草間彌生。
しかし、その展開は想像を絶するものとなった。
まずインタビューアーの松岡修造は開口一番
前の晩かなり作戦を練って来たか?
あの真面目な顔で意表をつく様に
「セインセイ、私を叱ってください!
スポーツ一筋に生きて来ましたので
芸術や美術に疎くて、
センセイの芸術が全く分かりません!」
確かに何の作品もカルピスのラベルの色を変えた様な水玉
果ては巨大なカボチャを水玉模様にしてしまった彼女の作品は
武蔵野美術大学卒の私にだって説明出来ない。
だから凄いのかも知れないが(何じゃそれ?)
此れに大芸術家・草間彌生のリアクションは
どう出るか?と期待したが
例の樹木希林が赤いオカッパのカツラを被った様な顔の
表情は少しも変わらず・・・と言うか
松岡修造を何か珍しい生き物を観察する様に
繁々とあのドングリ眼を更に開け、
所謂”?”の顔でフリーズ、完全にストップモーション。
此れに対してインタビューアーの松岡修造は、如何に番組を
進めて良いか困り果て、焦りシドロモドロ・・・
それに対して草間彌生は相変わらずドングリ眼に口は半開きで
相変わらず何もコメントは無し。
バラエティ番組慣れした松岡修造サービス精神は空回り
その間カメラは修造と彌生のアップを行ったり来たり。
古くは雲の上団五郎一座の"源氏店"の三木のり平と八波むとし
"見ごろ食べごろ"の伊東四郎と小松政夫、
"8時だよ"の売れない芸者コンビ志村けんと柄本明など
様々な絶妙コントは観て来た私だが
未だに此れを越えるたモノは無い!