2025年6月19日木曜日

「悪名波止場」 : 森一生監督作品


前作・悪名市場の最後に藤田まことがスカジャンで
田宮二郎に化けていたラストだったから、
此れは続編か?と思いきや仕上がりは
全くの違うものと言うか今観れば更に面白い作品だ。
先ず東映時代劇の吉田義夫が本来の小狡い悪役を演じているし
親分は大映の悪役の草分け伊達三郎。
兎に角、曰く付きの作品と言うのは此の作品には所謂その後
、何かと世間を騒がした芸能人が沢山出ているのだ。
先ずは青山ミチそして水原弘に清川虹子と
皆さん此の映画の舞台の波止場で密輸されるドラッグ絡み、
つまり本物のジャンキー俳優総出演と言う訳。
まあ主役の勝新太郎が此の時はどうだったか分からないが、
晩年"知らない内にパンツに入っていた"だからね。
それに"おんなぶね"と称する怪しげな船の女たちが博打はするわ
八尾の浅吉親分を始め、モートルの定の弟の清二を集団で襲う場面も有るのだから。
大映が如何に豊富に女優陣を抱えていたかと言う証拠だ。
青山ミチが伏線で,当時は波止場に寄港した米兵との混血児問題まで出てくるのだよ。
シリーズもマンネリどころか展開を監督森一生を始め
スタッフ全員が楽しんでいたんじゃ無いかな?


 

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