「AVAエヴァ」(2020):テイト・テイラー監督作品
主役の女殺し屋を演じるのはジェシカ・チャスティン。
日本では殆ど名も知られていないが
オスカーを取った女性監督キャサリン・ビクスローの
「ゼロサーティーワン」で主演女優賞にノミネートされた
演技派いや格闘技の実力だけでも中々である。
冒頭、車を運転しながら口紅を塗る表情で
溢れる色気と共に彼女の慎重な性格が分かる。
彼女エヴァは女殺し屋。
ユック・ベッソン映画に出て来る”殺し屋カリキュラム”は無し
いきなり要人暗殺指令に従うが、何故”貴方は殺されるのか?”を
彼女は殺す前、相手に問う。
此れがルール違反で、掟破りと次の暗殺指令を受けながら
逆に追われる立場になる。
ボスは名優ジョン・マルコビッチ。
彼女に殺し屋としてのスキルを教え、今や家族の様な間柄
しかし、その組織にコリン・ファレルという新勢力が出来て
マルコビッチ諸共、命を狙われる。
ロマンポルノは15分置かずラブシーンが入るが
此の映画は10分と置かず殺し合いの場面だ。それも、やたら激しい!
そして意外なのは、殺し屋なのに家族愛が強く
自分が殺し屋である事に悩んでいる変な奴らばかり。
まあ、それが殺戮シーンの間で不思議な感覚だが・・・
アラン・ドロンの「サムライ」を表紙に、
殺し屋映画を纏めているが
もう一杯なので、”女殺し屋もの”は別にしようか?と。
先日亡くなったジーナ・ローランズの「グロリア」
「ニキータ」「コロンビアーナ」「ハンナ」「キル・ビル」と
”美しき女殺し屋”のタイトルで。