英国俳優列伝
”悪役列伝”をしている時、何故か彼らは英国の
シェークスピ・アカンパニー出身が多かった。
まあ、シェークスピア劇に悪役は不可欠だから
其処で演技を磨かれたんだろうね。
だいたい悪役は芝居が上手くないと出来ないから。
それは兎も角、先に”怒れる若者たち”映画でデビューした俳優は
皆、魅力的だった。
先ずは「長距離ランナーの孤独」に主演したトム・コートネイ。
鑑別所で長距離ランナー用に仕込まれた少年が
鑑別所対抗のマラソン・レースでトップを走ってながら
所内の教師への反抗にゴール間近でレースを放棄する。
当に”怒れる若者たち”を描いた作品だったが
彼は此の出演した当時25歳!
それでも少年らしく見えたのは彼の演技。
そう彼は入学倍率の高い王立演劇学校(RADA)の卒業生だったのだ。
此の後ジョセフ・ロージーの「銃殺」デビット・リーンの「ドクトル・ジバゴ」
アナトール・リトバグの「将軍たちの夜」
マイケル・カコヤヌスの「魚が出て来た日」と問題作に相次ぎ出演。
ピーター・イエーツ監督の「ドレッサー」では
米国アカデミー男優賞にアルバート・フォニーとWノミネート。
ベルリン映画祭ではアルバート・フォニーが主演男優受賞を取ったが
ゴールデングローブ賞では見事トム・コートネイが主演男優受賞。
まあ、あの芝居はどちらが主役か分からん作品だがね。
0 件のコメント:
コメントを投稿