2022年12月21日水曜日

歴代アカデミー賞作曲賞1960年代 その5
トム・ジョーンズの華麗な冒険(1964):ジョン・アディソン
英国は不思議な国である、何年かに一度パンクの様な
既成概念を全部否定するムーブメントが起こる。
これも当時”怒れる若者たち”運動として
演劇から始まり映画へと普及した。
その旗手であったトニー・リチャードソンが
「蜜の味」や「長距離ランナーの孤独」の次に撮ったのが此の作品。
アルバート・フィニー扮する主人公トム・ジョーンズ恋の遍歴で
下層階級から成り上がる若者をコミカルに描いた物語。
作品賞、監督賞、脚色賞に作曲賞と4部問を制覇した。
作曲家ジョン・アディソンと監督トニー・リチャードソンは
「蜜の味」以来、早くからタッグを組んでいる。
オスカーを得ながら「遠すぎた橋」「引き裂かれたカーテン」
ぐらいで、ハリウッドの作曲家として売れなかったのは
彼の作曲がクラシック・ベースから離れなかったからかも知れない。




 

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