映画「アメリカアメリカ」:マノス・ハジダキス
この映画はマーロン・ブランドの「波止場」そして
ジェームス・ディーンの「エデンの東」の監督エリア・カザン1963年の作品だ。
彼の自伝的小説を自ら映画化した。
ギリシャ人ながらトルコの田舎生まれの彼が
政府の圧政に苦しみながら、命がけでイスタンブールに辿り着き
ギリシャ移民として米国に渡るまでの苦難の物語。
音楽はギリシャの作曲家マノス・ハジダキス。
先にジュールス・ダッシン監督と組んで「日曜はダメよ」をヒットさせた。
そのジュールス・ダッシンはハリウッドの赤狩りで
ギリシャに活動の場を移さざる得なかった監督。
エリア・カザンは、その赤狩り協力者”裏切り者”だから
作曲家マノス・ハジダキスの立場は微妙だったと思われる。
それでも、お聴きの通りオスマントルコ時代のギリシャ音楽を
忠実に再現した編曲と撮影ハスケル・ウィクスラーの
見事なモノクロ映像で、さながら当時の記録映画の様。
そしてマノス・ハジダキスならではの哀愁のあるメロディーが
主人公(エリア・カザン)の青春を見事に表現している。
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