武満徹の映画音楽 その4
青幻記 : 成島東一郎監督作品
一色次郎の原作を、大島渚作品のカメラマンで知られる
成島東一郎が映画化した第一回監督作品である。
サブタイトルに”遠い日の母は美しく”とあるように
幼い日に母を亡くした男が30年ぶりに故郷の沖永良部島に
戻り、母の面影を偲ぶ物語。
題名の”青”はあくまでも青い沖永良部島の海
”幻”は幻しのように蘇る美しい母の面影から来ている。
武満徹の音楽は、とにかくヴィデオクリップの様に
青く美しい映像にひたすら酔わせる事に終始。
私事ながら、此の曲を時々家でかけていると
目の前の宇佐美海岸が沖永良部島の海に見えてくる。
そう、私が海の見えるところに終の住処を決めたのも
此の映画があったのかも知れない。
私もそうだが、早くして母を亡くした者には
特別な想いが此の映画には入ってしまい、
此の作品で映画界から引退した
主演の賀来敦子の美しさは、当に幻しとしか思えない。

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