武満徹の映画音楽 その8
「乱れ雲」(1967)
此れが成瀬巳喜男監督の遺作となった此の映画は
交通事故の加害者と被害者が、それぞれの過去を負いながら
許されぬ恋に落ちるという複雑な物語。
加山雄三は先に「乱れる」でも高峰秀子の義理の姉との
禁断の恋を此の 成瀬巳喜男監督で演じて居る。
どちらも”若大将”とは全然違う彼のシリアスな演技が観られる。
武満が此れに付けた音楽は、主人公のやるせない想いを
アコーディオンで表現、後半の愛の告白には
武満には珍しく「伊豆の踊子」と同じメロディーを使っている。
よほど自分でも気に入って居たのだろう。
それから加山雄三ファンには必見の
弾痕 (1969)
彼が日本で暗躍するC.I.Aのスナイパーを演じたアクション物。
完全主義者の黒澤明のチーフ助監督を務められた
当時は東宝のエース監督で「八甲田山」等も撮って居る。
武満の音楽は全編クールなモダンジャズで構成。
ただし主題歌「死んだ男の残したものは」を
谷川俊太郎と組んでフォークの高石友也に歌わせている。

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