2018年1月29日月曜日

ジョルジュ・ドルリュー作曲集その18
「アグネス」(1985)
ジョン・ビールマイヤーの同名の戯曲を
「夜の捜査線」「華麗なる賭け」の監督
ノーマン・ジュイスンが映画化した。
修道院で死産した尼僧の子供の父親は誰か?という
謎を追う法廷精神女医(ジェーン・フォンダ)と
修道院の院長(アン・バンクロフト)との確執を
催眠術による真実の究明に、宗教が立ちはだかるミステリー。
此れでアカデミー助演女優賞の
メグ・テリーという女優の神秘的な存在感を
ドルリューの音楽が見事に増幅させ
儚くも哀しい物語となった。

こうしてドルリューの音楽を聴き続けると
彼のスコアは何れも同じ様だが、
物語の展開に映像と一緒になると、
その音楽は化学反応し魔法の様に
それぞれ別の効果が出て来る事に気付く。
しかし共通しているのは、類い稀なるメロディーの美しさ。
そこに世界の巨匠監督達が競って
彼の音楽を起用した理由が有る。






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