エンニオ・モリコーネの映画音楽集 #6
シシリアン(1969)
此の映画の監督アンリ・ベルヌイユの事を少し書きたい。
ジャン・ギャバンとのコンビが多く、
トラック運転手の悲恋を描いた名作「ヘッドライト」が
彼の代表作だが、他にも
アラン・ドロンとのフィルム・ノワール「地下室のメロディ」に
ジャン・ポール・ベルモンドで戦争映画「ダンケルク」と
様々なジャンルを完璧に演出する名監督だ。
此の作品はギャバンとドロンにリノ・ヴァンチュラの3大スターで
「ゴッド・ファーザー」より以前に作られたフィルム・ノワール。
題名通り”シシリアン・マフィア”の話に
イタリアらしいムード作りを監督ベルヌイユが
職人モリコーネに依頼したという訳。
お聴きの様に楽器構成はマカロニと変わりないが
どこか都会性があるのは、当時一世を風靡した
ルルーシュの「男と女」(1966)のフランシス・レイを
”隠し味”に使っているのだ。
それでいて、やはり”モリコーネ節”なのは
流石と言うしかない!
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