ニーノ・ロータの映画音楽集#5
山猫(オープニング):ニーノ・ロータ
ルキノ・ヴィスコンティが「若者のすべて」に
続いてニーノ・ロータ起用したのが此の作品。
フェリーニがブルジョワの退廃を描いたのと同様
ヴィスコンティも貴族の没落に題材を求め
ネオリアリズモからの脱却に成功し高い評価を得た。
それもそのはず、彼はもともと貴族階級の出だから。
そしてロータが付けたスコアは、それにふさわしい
クラシック音楽。
彼は最後まで自分は映画音楽の作曲家では無く
クラシックの作曲家と言っていたらしい。
彼が長年、音楽院で学んだものを正に発揮出来る
それはチャンスだったのだ。
その中でも、あのオペラのヴェルディの
未発表の楽譜を発掘し、舞踏会の場面に
使ったのは当時、話題を呼んだ。
パート・ランカスター、アラン・ドロン
クラウディア・カルディナーレと
国際スターの競演にシシリーの内乱と
作品全体、壮大なスケールかつ
華麗な貴族の世界だが、そこに
作品の主題に合わせ、一抹の哀愁を
漂わせているのが流石。
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