ニーノ・ロータの映画音楽集#6
「ロミオとジュリエット」ニーノ・ロータ
この作品はヴィスコンティの助監督をしていた
フランコ・ゼフィレッリのデビュー2作目。
イタリア映画ながらアメリカ資本で作られ
シェークスピア物だから当然、全編英語。
それも世界的な大ヒットを可能にした要素だった。
監督のゼフィレッリはイタリア人だが
洋服屋をしていた父親の影響で
幼い頃から英語教育を受け完璧なバイリンガル。
このバイリンガルにニーノ・ロータも当てはまる。
18歳でアメリカに留学、クラシック音楽を
英語で学んでいたのだ。
英語の得意なイタリア人同士で作った
シェークスピア映画と言うわけである。
だからキャスティングも世界中から旬の
若い俳優を自由に選び、その中にブラジル生まれの
ジュリエット役のオリビア・ハッシーを見いだした。
当時の彼女の美しさと言ったら・・・。
ゼフィレッリはヴィスコンティのオペラの
美術監督から映画にスカウトされた人である。
オペラ界では今でもゼフィレッリ考証の
名前がみれる出し物がある。
その完璧な時代考証はニーノ・ロータの
ルネッサンス音楽と重なって見事な
シェークスピア映画の傑作となった。
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