2017年10月27日金曜日

エンニオ・モリコーネの映画音楽集 #10
「1900」Novecento (1976) 
いよいよベルナルド・ベルトルッチ監督の「1900」
題名通り、世紀初頭から第2次世界大戦終了までのイタリア現代史。
階級層の違う二人の少年が歴史に翻弄されながら
老いて行くまでの愛憎入り混じった確執を描いている。
米国からロバート・デ・ニーロにバート・ランカスター
それにドナルド・サザーランド。
フランスからジェラール・デパルデューにドミニク・サンダ
という豪華なキャスティング。ナント310分という大長編!
だから公開は前後篇分けて上映された。
私は前編をロケ先のフランスはニースの
旧市内の古い映画館でイタリア語音声に仏語字幕で観た。
時を同じくして
打ち合わせで訪ねた、そのニースの撮影所に
トリフォーの「アメリカの夜」のオープンセットが
草生して、そのまま残っているのを発見!
此の二つは、私にとって生涯忘れ得ぬ体験となった
・・・と話は横道に逸れたが
「1900」作品そのものも震えるくらい感動した。
既に熱烈なモリコーネ・ファンになっていた私に
ダメ押しをする様な此の映画のスコアは耳から離れず
戻ったパリで映画館を探し、後編を観て更に感動し
その後サントラのLPは、溝が無くなるほど聴いた。
今、DVDはネットで購入し私の大事な宝物。
余談だが
坂本龍一は「ラストエンペラー」の音楽を依頼された時
”打倒モリコーネ!”と連日叫んで作曲したと
自身パーソナリティーのラジオFM番組で言っていた。
そして自分のコンサートでも此の「1900」を
モリコーネへのオマージュとしてピアノ・カヴァーしている。

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