エンニオ・モリコーネの映画音楽集 #14
遊星からの物体X (1982)
リドリー・スコットの「エイリアン」のヒットを受けて
ジョン・カーペンター監督で作られたSFホラーもの。
しかし舞台は宇宙では無くて氷に閉ざされた南極基地。
そこに宇宙から飛来した形を持たない細胞生物が
犬に入り込み、変態して人間へ、だから隊員たちは
誰が宇宙生物だか仲間か判らなくなる。
この映画の完成度は高く、「エイリアン」と並んで
その怖さで、今だにカルト扱い。
此れに付けたモリコーネの音楽は、いや音楽というより
情緒的なメロディを抑えた音響に近く
その南極という閉鎖的な空間での恐怖を
これでもか!と高める。
先の超甘い「エーゲ海に捧ぐ」と同じ作曲家とは、とても
思えない、そのモリコーネの職人技に、脱帽!
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