エンニオ・モリコーネの映画音楽集 #13
エーゲ海に捧ぐ Dedicato al mare Egeo (1979)
池田満寿夫が、その小説を自ら監督した作品。
ピカソは絵画のスタイルを、どんどん変えていったが
池田の場合は表現媒体をどんどん変える
珍しいアーティストだった。
東京国際版画ビエンナーレ展で評価を得ながらも
画家、彫刻家に始まり小説家、そして監督、しまいには
クイズの解答者というタレント業までこなした。
これは彼が芥川賞をとった小説を自ら監督した
映画「エーゲ海に捧ぐ」の音楽。
公開当時、私は彼に全く興味がなかったので
この映画は観ていない。
しかし地中海を舞台に、愛欲に溺れる画学生の
官能的な生活という内容を知って入れば
無修正で観たかった(笑)
此れに付けたモリコーネの音楽は超・甘めで
あのシルビア・クリステルの「エマニエル夫人」か
フランシス・レイの「ビリディス」の様。
絶対、仕事を断らなかったモリコーネの職人技が光る。
蛇足だが、出演した脱ぎっぷりの良い女優チョチョリーナは
その後、イタリア国会議員になった。
0 件のコメント:
コメントを投稿