2017年4月19日水曜日

我が青春のイタリア映画音楽その6
Nino Rota - Rocco and His Brothers (1960)
此れはヴィスコンティが、まだ耽美的な世界に入る前
イタリアン・ネオ・リアリズモの影響が強い時代の作品だ。
邦題では「若者のすべて」という陳腐なタイトルが付けられたが
地方から都会に出て堕落した兄を健気にかばう弟を
アラン・ドロンが初々しく演じた。
この曲のメロディーは確か
シシリアの古い民謡と聞いている。
だから作曲家ニーノ・ロータは
後に「ゴッドファーザー」でもコルレオーネが
故郷を忍ぶとき度々使っている。
彼はフェリーニ作品の初期から殆んど。
同じアラン・ドロンがスターに成った
ルネ・クレマンの「太陽がいっぱい」
フランコ・ゼフェレッリの「ロミオとジュリエット」と
枚挙にいとまがない、映画史上に残る作品ばかり。
それでも何故かアカデミー音楽賞は
「ゴッドファーザーPART-Ⅱ」でしかないのは何とも不思議。
Nino Rota - Main Title / The Immigrant


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