2016年9月2日金曜日

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二人の銀座:・作曲 ザ・ベンチャーズ 作詞 永六輔
歌 山内賢&和泉雅子
此の曲はベンチャーズが"Ginza Lights"というタイトルで
インストルメンタルで先に発売。そのカヴァーとして
岩谷時子作詞で越路吹雪が唄う筈だったが、
越路がイメージではないと、山内賢&和泉雅子に譲り
先日亡くなった永六輔が作詞したそうな。
それが功を奏したか100万枚以上の大ヒット。

此の曲をモチーフとして
当時人気のTVドラマ「七人の刑事」で
テレビマン・ユニオン気鋭のディレクター今野勉が
脚本・佐々木守で演出した。
主演は自由劇場の吉田日出子と、寺田農のコンビ
東京に憧れた少女と地方漁師の若者との”心のズレ”を
高度経済成長期の日本の”歪み”として描いた。
恋人・吉田日出子に振られた寺田農が自暴自棄に成り
銀座の交差点での”無差別殺人”は、今考えれば
TVでは初のドラマ化だった。
当時、武蔵野美術大学の学生だった私は
此のドラマに強い感動を受け
テレビマン・ユニオンに直接交渉
赤坂のTBSまで16mmフィルムを借りに行き
鷹の台の大学構内で上映した記憶がある。

ベンチャーズの”テケテケテ”の高揚感と
当時若かった永六輔の斬新な言葉
"星空だけ 恋人だけ 
ペーブメントに よりそう影が
かさなる時 初めてのキス 二人の銀座”
今は亡くなった山内賢と、あどけない和泉雅子の声が
”青春の儚さ”を表現して
ベンチャーズ歌謡の中でも屈指の名曲となった。

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