激動の世界を行く「インドネシア」(前後篇)
NHKのニュース・キャスター大越健介が
“寛容なイスラム”を体感する”と題した此の番組
私が今、特集しているインドネシア音楽の
背景を探れるか?と拝見。
前後篇で1時間あまりCM抜きは流石に
見応えが有った。
人口は2億5千万、世界4位の此の国は
「多様性の中の統一」をスローガンに経済危機を乗り越え
今、成長が目覚ましいと前半、様々な宗教を
見事に融和させた国の政策の成功事例を見せる。
私の嫌いな秋元某がなんとインドネシアにまで
AKBの海外版を作り、その彼女達が
イスラム、カソリック、ヒンズーと異なる宗教を
持ちながら仲良く活動をしていると云わせているが
私が思うに、日本の少女達の個性を趣味の悪い
服と化粧で奪い、媚びた表情をさせているのと
同じ事をインドネシアでやっていて
それは全く彼等の文化を否定したものだった。
他にも若者たちの向学心、出世欲等を取り上げ
かっての日本の高度経済成長期と重なる
国民の意欲を見せる。
しかし後半
その中に潜む矛盾を遠慮しながら描いているのは
ネガティブな部分だけに流石に取材が難しかったか?
ネガティブな部分だけに流石に取材が難しかったか?
国民の9割がイスラム教徒なのに
今、中東からISが潜入し、イスラムの根底を覆す
テロを首都ジャカルタに仕掛けた事件や
その協力者まで追跡し取材している。
そして聳え立つ目映いばかりの高層ビルに
対比するバラックのスラム街。
対比するバラックのスラム街。
地方から混入した貧困層のストリート・チルドレン。
彼の国に進む、社会格差が痛々しい。
スマトラ沖地震で東北と同じ様に津波で壊滅した島は
地震以前、島の独立を目指し戦っていたが
全壊した島に、その目的は遠ざかった
総てイスラムの神”アラー”の思し召しと、元独立派
今は、島のリーダーが語るが、その顔は笑っていない。
結論として
無数の島々で構成されたインドネシアという
国の問題を、悉く”宗教の自由”で束ねている
彼の国は日本人には理解出来ない処もあるが
先のスローガン「多様性の中の統一」は
良く考えれば無宗教の多い日本人にも当てはまり
個人各々を尊重すれば自ずと平和が訪れると。
それでも
街中にインドネシア・ポップスのカラオケが流行り
秋元AKBが植民地支配を狙っているインドネシアに
伝統音楽”クロンチョン”や”ダンドット”が
消えつつある今の現状、それを文化的危機と
当の国民達は気付いているのだろうか?
インドネシア音楽を愛する私の
詰まらない危惧なら良いのだが・・・。
当の国民達は気付いているのだろうか?
インドネシア音楽を愛する私の
詰まらない危惧なら良いのだが・・・。
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