2016年1月21日木曜日

シャフト(2000)
此れは1971年の「黒いジャガー」のリメイクである。
先のそれは当時流行のブラック・パワー・ムービーの
代表作としてシリーズになる程人気が有った作品だ。
主役のシャフトをリチャード・ラウンドツリーに代わり
脂のノッたサミエル・J・ジャクソンが演じている。
「パルプ・フィクション」や
「ジャッキー・ブラウン」等では悪役もやる
只のアクション・スターでは無い彼は此れを
「フレンチ・コネクション」のジーン・ハックマンばりの
食らいついたら離さないドーベルマン刑事にした。

まず、アイザック・ヘイズのオリジナル・スコアを
アレンジしたタイトル・バックの切れ味が格好良い。
画面をクリック!
それは監督ジョン・シングルトンの
「黒い・・・」へのオマージュだろう。
それと脇役が今となっては贅沢なキャスティング。
敵役の人種差別主義者で大金持ちの馬鹿息子に
「バットマン」をやる前のクリスチャン・ベール。
此れが憎々しくて流石に演技力の確かさを見せる。
そして暗黒街の黒幕で麻薬の元締めに「バスキア」
「007カジノロワイヤル」のジェフリー・ライト。
此の悪役が実に人間臭くてサミエル・J・ジャクソンを
食ってしまう程の魅力のある演技。
そう、此の作品、アクション映画ながら
登場人物のキャラクターが丁寧に描かれている脚本は
当時、まだ若かった監督ジョン・シングルトンに負う処が多い。
彼は24歳でアカデミー監督賞と脚本賞にノミネートされた実力派。
とにかく30年前の前作と同様、いや更に酷くなった
当時のニューヨーク市警の腐敗を暴いている。
悪い黒人に対して容赦しないのも、彼が同じ黒人監督だから。
先の黒人監督ゴードン・パークスの”ブラック・パワー”を
彼が、ちゃんと引き継いでいるのが嬉しい。
派手なカーチェイスにバイオレンスと盛り沢山。
出来れば続編、いやシリーズにして欲しかったが・・・。

0 件のコメント:

コメントを投稿