ドロップ・ゾーン(1996):ジョン・バダム
此の映画の監督ジョン・バダムはトラボルタの
「サタデーナイト・フィーヴァー」でブレイクした。
その後「ウォーゲーム」「ブルー・サンダー」そして
「ショート・サーキット」と最先端の科学兵器を題材にした
アクションものを得意として
スピードのあるテンポと巧みな作劇術で観客を魅了して来た。
此の作品も当時デビューしたての黒人アクション俳優
ウェズリー・スナイプスをスカイダイビングという
スリル満点のシチュエーションで暴れさせている。
実は私、高い所は苦手で高い所のロケハン等は
カメラマン任せにしていたという高所恐怖症。
だから此の映画は何度も尻のすぼむ場面の連続。
ジェット・コースターに乗った様に興奮度はピークに達した。
話はマフィアの会計係が逮捕され
証人として刑務所内で命を狙われていのを
連邦保安官の兄弟が他の刑務所へ移送する途中
飛行機がハイジャックされ
連邦保安官の弟が殺されてしまう。
飛行機は着陸したものの、生き残った兄は
弟の敵を討とうと犯人達と、奪われた証人を追いかける。
此の兄をウェズリー・スナイプスが演じる。
高度10000mの上空から脱出した犯人達を主人公は
スカイダイビングのプロと判断、その組織に近づく。
組織の中の女性を味方に引き入れ
米国の首都ワシントンDCで開かれるダイビングの大会に
犯人たちが現れると見込んだ主人公は空から
彼等の動向を見張る。すると案の定
彼等はワシントンDCに在る連邦警察のビルに降下し
押収された大量の麻薬を盗み出す計画。
此れを主人公達のダイビング・チームが
組んで阻止すると云うのが主な筋書き。
主人公を助けるヒロインを演じる女優
ジェシー・バトラーが、なかなか良い。
気が強くて涙もろく、でも敵の女と女同士で
戦うアクションまであるのが凄い。
戦うアクションまであるのが凄い。
そして悪の親玉がサーフィン映画『ビッグ・ウエンズデー」の
ゲイリー・ビジー。
此の役者、存在感が有り。良い方でも巧いが
悪い奴をやるとトコトン狡賢く、非情な男と成る。
だからウェズリー・スナイプスはギリギリまで追いつめられる。
それでもジェイソン・ステイサムと並んで今や
「ブレイド」「アート・オブ・ウォー」シリーズで
アクション黒人俳優のトップに立つウェズリーの魅力を
此の作品で開花させた演出の冴えと
此の映画的エモーション緩急自在の高め方は
アクションの得意な監督ジョン・バダムならではのもの。
観客に対するサービス精神が徹底しているのだ。
観客に対するサービス精神が徹底しているのだ。
ハリウッドで、もっと評価されても良い監督と思うが・・・。
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