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ライフ・イズ・ビューティフル:ニコラ・ピオヴァーニ
そんな訳でセンチメンタルなイタリア映画は衰退し
セルジオ・レオーネのマカロニ・ウエスタンの音楽を
付けていたエンニオ・モリコーネだけが気を吐いていたが
マエストロ作曲家ニーノ・ロータが亡くなった後
監督フェデリコ・フェリーニに抜擢されたのが
今日の作曲家ニコラ・ピオヴァーニ。
既にダヴヴィアーニ兄弟の「グッド・モーニング・バビロン」等の
作品で認められていたものの
世界のフェリーニの「インテルヴィスタ」そして
遺作「ヴォイス・オブ・ムーン」
今日の作品「ライフ・・・」の主演監督の
ロベルト・ベリーニとは此の作品で出会った。
ロベルトは米国の監督ジム・ジャームッシュの
「ダウン・バイ・ロー」の出演で
アメリカ進出の足がかりは掴んでいて
満を持して作った此の作品「ライフ・・・」は
アウシュビッツに送られたユダヤ系イタリア人の悲惨な物語を
彼の得意なコメディー風味で描いたもの。
ハリウッド映画界がユダヤ系とイタリア系に
多く締められているのを知った上で
言わば”アカデミー賞狙い”の確信犯的な作品だった。
それでも完成度は高く、ニコラ・ピオヴァーニの此の音楽で
ラスト・シーンに涙した人は私だけではあるまい。
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