のら猫の日記(1996)
出演者にスカーレット・ヨハンソンの名が出ていたので
録画して置いた、此れは彼女が11歳の頃の作品。
子役時代の彼女は映画「モンタナの風に抱かれて」で
ロバート・レッドフォードを食う、演技の巧さに舌を巻いたが
此れは、それよりもっと前。
話は両親を失くし、里親に預けられた妹を奪い返した姉の
少女姉妹が、車で万引きを繰り返しながら旅をする
ロード・ムービーとして始まる。
奔放な姉はガソリン代を稼ぐため身体を売るが
妊娠してしまい、臨月が迫るも子供を産む知識が無いので
マタニティ・ショップの女店員に目を付け、誘拐し
人里離れた空き別荘に3人で暮らし出す。
此の辺りから誘拐映画「ミザリー」の様相を呈する。
此の辺りから誘拐映画「ミザリー」の様相を呈する。
上の写真、中央が女店員。
最初は逃げ出そうと必死だが
最初は逃げ出そうと必死だが
いつしか幼い彼女達に同情、足を縛られながら
食事まで作り出す人の良さ。
食事まで作り出す人の良さ。
挙げ句は戻って来た別荘の持主のギャングを
殴って縛る始末、一体何を考えているやら・・・。
殴って縛る始末、一体何を考えているやら・・・。
此の女店員を演じる中年の女優
メアリー・ケイ・プレイスが何とも飄々として巧い。
アカデミー賞を貰わなくても此んな凄い女優がザラに居る
米国演劇界の裾の広さを感じる。
演技と言えば姉を演じたアレクサ・パラディノは
16歳で妊娠してしまう難しい少女役を演じた後
何処にも足跡は無いが今は、どうしているのだろう。
一方、奔放な姉にあきれ果てながら
何かと面倒をみる妹役のスカーレット・ヨハンソンの
その後の活躍は目を見張るばかり。
「真珠の耳飾りの女」「ロスト・イン・トランスレーション」で
様々な賞にノミネート&受賞と評価を挙げ
その蛹が蝶に成ったが如くの美貌を
監督ウッディ・アレンに惚れ込まれ
「マッチ・ポイント」「タロットカード殺人事件」に
「それでも恋するバルセロナ」と3度も主役に起用されている。
此の映画の面白さは巧い演技者の個性にリアリティが有り
物語の展開の意外性で先が読めないシナリオ。
監督は女性でリサ・クルーガー。
女性らしい繊細な心理描写の演出が的確で、そして瑞々しい。
此の作品はサンダンス映画に上映されただけ
彼女の他の作品が観たいものだ。
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