2015年8月18日火曜日

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かくも長き不在:ジョルジュ・ドルリュー
原作はアンチロマン小説のマルグリット・デュラス
監督はアンリ・コルピ
主人公はパリの下町でカフェを営む女性。
戦時中ゲシュタポに連れ去られてから
行方の知れない夫に良く似た浮浪者が
店の前を行き来するのに気付き後を追うと
どうやら彼は記憶を失っている事が判る。
或る日、思いきって
彼を店に招き入れ、想い出の曲をかけ
何とか記憶を取り戻させようと
ワルツを踊るうちに、彼が夫だと確信する。
それでも彼の記憶は戻らない・・・。

戦闘場面は一度も出て来ないが
戦争の悲劇を静かに訴えたフランス映画の傑作。
主人公の女性を演じたアリダ・ヴァリと
浮浪者役のジュルジュ・ウイルソンの演技が素晴らしく
音楽はトリフォー映画のジュルジュ・ドルリュー
主題曲は作曲ジョルジュ・ドルリュー
作詞は監督のアンリ・コルピ
アンリ・コルピはアラン・レネ等
ヌーベル・ヴァーグ映画の編集をしていた人で
此れが、ほぼ生涯1作と云う寡作。
それでも、此の作品で映画史に残る監督に成った。


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