アラン・ドロン主演映画音楽集
ポスターをクリック
太陽がいっぱい:ニーノ・ロータ
そんなワケで今日からアラン・ドロン映画の音楽集
まずトップには彼をスーダムに押し上げた此の作品。
当初、監督のルネ・クレマンは相手役のモーリス・ロネに
主人公リプリーをやらせるつもりだったという。
モーリスの方がフランスでは人気も実力も上だったから。
しかし新人のドロンに賭けた。
アラン・ドロンがモーリス・ロネに抱いていた
憧れと嫉妬は本物に思えるからだ。
音楽のニーノ・ロータもフェリーニ映画では知られていたが
此の主題曲の世界的な大ヒットで
「ゴッド・ファーザー」以前の代表作と成った。
此の映画は何故かサウンドトラック盤が無いが
上のUK版予告編には、その後シャンソン歌手にもなった
マリー・ラフォレの天使の様な声も聴ける。
コチラの予告編には有名なリプリーが市場を彷徨う場面に
使われた自動ピアノの曲が聴けるし
ヨットの殺人のドラマチックな構成に
此の映画が映像と音楽のマエストロの競演だった事が
確認出来る。
そして、先の市場のシーンは、おそらく監督ルネ・クレマンの
即興で撮られたものと思うが
撮影アンリ・ドカエの手持ちカメラの映像が
ヌーベル・ヴァーグの”シネマ・ヴェリテ”として
殺人を犯した後の主人公の不安な気持ちを
市場に並べられた魚たちの目と重ね
音楽も不規則なリズムの自動ピアノがシシリー風の
メロディーを奏で、映像言語を学ぶ者にとって
格好の教材となっている。
0 件のコメント:
コメントを投稿