2015年3月27日金曜日

 外国映画篇
フェルナンド・サンチョ(1916~1990)
マカロニ・ウエスタンのファンなら
彼を知らない筈は無いだろう。
デビュー以来46年間で200本を超える映画に出演している。
その殆どが”マカロニ”の悪役
ビヤ樽の様に太っているから端役は無理で
上田吉二郎郎的な悪い親分専門。
アメリカ西部劇の偽物ながら、マカロニは人気があって
結構長期間制作された、それらの作品は
全部、スペインのマドリッド郊外に在った
西部劇用・映画村でロケされたから
前回の俳優フェルナンド・レイ同様
スペイン在住で交通費がかからない上
芸達者な彼に集中したという訳である。
それにしても多い時は1年に15本の出演数は
外国映画ではダントツの悪役である。
それ等の何れもがB級西部劇映画なのが可哀想。
ジュリアーノ・ジェンマ位は辛うじてスターだが
他のリチャード・ハリソン、モンゴメリー・フォード等
誰も知らない主役でも、彼の認知度は高かったから
此んなポスターの扱いだった。
ごく稀ではあるが70mm映画の「キング・オブ・キングス」
「北京の55日」「アラビアのロレンス」等の大作に
チラッと彼を見かける事が出来るのは恐らく
ハリウッドが当時、製作費の安かった
スペイン・ロケを多くしたからだろうが
それでも彼は良く目立った。

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