(大島組)
大島組というとヤクザ組織みたいだが
大島渚が設立した「創造社」という独立プロの映画会社に参加した
俳優達は皆クセもの揃いで晩年は悪役専門になった。
戸浦六宏(1930〜1993)
大島渚とは京都大学で学生運動をしていた仲間。
松竹ヌーベルヴァーグの「太陽の墓場」で
関西弁の出来る俳優のキャスティングを頼まれ
そのままデビューしてしまった。
大島渚作品には必ず出演しており、それ以外でも
アクの強い顔はヤクザか刑事に向いており
時代劇、現代劇を問わずエキセントリックな狂気を
役に上乗せして存在感が在った。
小松方正(1926〜2003)
海軍に入り原爆投下1日前まで広島市に居たと云う幸運の持ち主。
大蔵省に勤めていたが芝居好きが高じて演劇の道へ。
大島渚の「創造社」設立に参加した。
上の戸浦同様、殆どの大島作品に出演しており
そのドスの効いた声と、土着的な顔が他の映画監督にも好まれて
文芸作品「青幻記」「裸の十九才」「神々の深き欲望」
「網走番外地」から「座頭市」そして「仁義なき」シリーズと
親分格で出演。
そのズル賢さは金子信雄と良い勝負であった。
渡辺文雄(1929〜2004)
昨日のインテリ系の田口計と同じ東大出身。
電通を経て出向先の松竹の「泉」で映画デビュー
上の2人と比べ、甘いマスクはヒロインの相手役に使われたが
大島の「創造社」設立に松竹を止め参加した。
TVでも、だいたい田口計と同じく
「ザ・ガードマン」「キー・ハンター」と
インテリ・ヤクザ役か悪い会社長等で売れたが
もともとの押し出しの良さと、豊富な知識は
茶の間に活躍の場を拡げ、晩年は
「遠くへ行きたい」「くいしん坊、万歳!」と
人気者となり、演じた悪役とは違い、
渡辺文雄タレント本人は好感度を持たれた。
彼等を誘った大島渚も他界し、今頃は
あの世で、みんな揃って映画を作っているかも知れない。




0 件のコメント:
コメントを投稿