2015年2月21日土曜日

第2次スペクタクル映画
2000年を契機に”スペクタクル映画”は
驚く程の発展を遂げた。
その理由は、それまで膨大なエキストラを雇って
戦闘場面を大掛かりに撮影していたものが
小さな合成スタジオの機械を使い
C.G.で人間を幾らでも創造し複製する事が可能になり
製作期間の短縮や予算の削減に成功したからだ。
現場での戦闘場面も後で消せるワイヤー・ワークで
空を跳んだり、血しぶきを合成する事で、より迫力を増し
後は、その監督が、どれだけダイナミックな
イメージを持っているかが勝負と成った。
そこに彗星のごとく現れた監督がピーター・ジャクソン。
生まれは南半球ニュージーランド。
9歳の時に「キングコング」に魅了され
12歳で8mmカメラでリメイクを試みたと云う。
「乙女の祈り」「さまよう魂たち」で評価を得て
一気に勝負に出たのが此の「ロード・オブ・ザ・リング」
J・R・R・トルーキンの壮大な長編小説は
アニメでは1度映画化されているが実写では不可能と
云われて居たものだ。

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ロード・オブ・ザ・リング:旅の仲間(2001)
まずは此のオープニングのド肝を抜く様な
戦闘場面に観客は驚かされる。
そして続くのは平和なホビット(1m位しか無い小人)たちの
甘い長閑な童話の世界。
此の天国と地獄の様なコントラストを巧みに使い
次々と登場人物、いや人物だけでは無い
魔法使いにエルフという不老不死の生き物
ドワーフという250歳くらいの兵士を紹介し
そして、それらを魔界の王が放つ獣たちが襲う。
そのイメージの豊かさ素晴らしさ
此の監督の巧さは、画面に現れるキャラクター
ホビット、エルフ、ドワーフ、魔法使い達や
大中小に分けられて居る事。
良い魔法使いを演じているのがイアン・マッカラン。
悪い魔法使いを演じている名悪役クリストファー・リー
2人とも2m近く有る。(以前007の悪役で紹介した)
此のトリックが実に効果的だ。
あの「スター・ウォーズ」シリーズが未来の話なら
此の物語は中世風の神話の世界
騎士や妖精が飛び交う”中つ国”が舞台なのだ。
画面の美術的なディテール衣装や兜や武器の見事さは
1つ1つが歴史博物館に収まる程の完成度。
怪物達も、此んな怖いお化け屋敷が在ったら
是非行ってみたいと思わせる遊び心満載。
総てが丁寧,緻密に作られ、物語に溶け込んで居る。
話を冒頭に戻すと、巨大な谷や砦で繰り広げられる戦闘場面
モブ・シーンと呼ばれる処だが、兵士達は勿論C.G.
でも制御され1人1人が人工頭脳を持ち
微妙に別の動きをしている。
所謂”コピー&ペースト”の複製じゃ無いのだ。
画面の中で勝手に戦っている生き物なのだから凄い。
おそらく、監督ピーター・ジャクソンは
果たして”ガンダルフ”か?”サルマン”か?
どちらにしても現在、世界一の魔法使いだろう。

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