若尾文子出演集
TSTAYAに在る旧・大映映画のDVD化には
勝新太郎の「座頭市」や「悪名」のシリーズ
そして市川雷蔵の「眠狂四郎」シリーズに続いて
此の若尾文子主演のものが多い。
実は彼女19歳でデビューしてから休む事無く
溝口健二や小津安二郎そして市川崑と
巨匠達がメガフォンを取った
ベストセラーの映画化、文芸作品のヒロインを
一手に引き受けた、大映のNo.1女優だったのだ。
「君は京マチ子や山本富士子より美人ではない!」
と社長・永田雅一にハッキリ云われながらも
チネチッタ留学でイタリアン・ネオリアリズモの洗礼を受けた
新人監督・増村保造の描く”新しい女性像”を
見事に演じ切り、当時の日本映画に新風を吹き込んだ。
ひょっとしたら勝新&雷蔵の”カツライス”より
出番は多かったかも知れない。
とにかく彼女の役は気負う事無く
既成のモラルやタブーを飄々と破り、
自分らしく生きる現代女性の”魁”と云えるものであった。
既成のモラルやタブーを飄々と破り、
自分らしく生きる現代女性の”魁”と云えるものであった。
今はもう亡くなったが夫にして建築家・黒川紀章に
「貴方はバロック建築の様だ」と云わしめた多様性
そして神秘性を秘めた存在感。
その割にはノホホンとした天然ボケの雰囲気も有り
今こそ、スマートフォンのCMで犬と競演しているが
まだまだイケる女盛りなのが全く素晴らしい。
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