2014年7月7日月曜日

<怪優列伝>
ダニエル・エミルフォーク
世の中には、一度で顔を覚えられるという
”異形の人”が居て、映画には欠かせない存在だ。
此の彼もフランスを拠点に
イタリアの巨匠フェリーニ監督の「カザノバ」や
ロマン・ポランスキーの「パイレーツ」
そして「アメリ」のジャン=ピエール・ジュネの
初期の作品「ロスト・チルドレン」
等に出演、強烈な印象を残し82歳で亡くなっている。
フェリーニは珍しい顔の俳優を好んで映画に使い
それらを集めた写真集「フェリーニ・フェイス」が
出版されている。

同じくジャン=ピエール・ジュネが好んで起用する
ロン・バールマン
彼はアメリカの俳優だが、映画デビューが
フランスのジャン=ジャック・アノー監督の「人類創世」
(彼は3人の真ん中)
なんと旧石器時代の人間を演じた。
まあ、類人猿から進化途中の顔は殆どメイクが要らないと
思えたがチャンと特殊メイクしていた。
その後もジュネ作品に必ず登場し「エイリアン-4」や
「ブレイド-2」「D.N.A./ドクター・モローの島」
そして鬼才ギレルモ・デル・トロ監督の
「ヘルボーイ」で今や主役を演じている。

もう一人、やはりジャン=ピエール・ジュネの作品の
レギュラーをしているのが
ドミニク・ピノン
デビューはジャン=ジャック・ベネックス監督の「ディーバ」
その後も「溝の中の月」「ベティ・ブルー」
クロード・ルルーシュの「遠い日の家族」
「デリカテッセン」でジュネに気に入られ以降は全部出演している。
小柄な身体ながら流暢に英語が話せ
あのドイツの怪優クラウス・キンスキーJrといった具合。
でもジュネの 「ミック・マック」では此んな事もさせられている。

美人や美男に生まれると、それだけで
幸せな人生になるかもしれないが
そうでない人も、此れだけ個性的ならば
それなりの幸せが掴めるという事だ。

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