SHERLOCK 3
前回のシリーズでビルから飛び降りて死んだ筈のシャーロックが
どう復活するか?あれこれ推理させられたが
結局、一番有りない方法で生き返ってしまい。
その次の回は相棒のワトソン君の結婚式でくだらない推理劇を
見せられ、コイツは期待はずれのシリーズ再開か?と思われたが
シリーズ3の最終回は、とてつもなく面白かった。
前2回は伏線、3回分で仕掛けた観客を騙すトリック。
此れには流石の私も見事にハメられた。
(此れから先は少しネタバレ注意)
モリアーティが死んだ後、英国を脅かす新しい敵の登場。
その敵はメディア王、あらゆるスキャンダルを利益にする男
此の男の頭脳に、シャーロックは全く太刀打ち出来ない。
兄マイクロフトに奪回を依頼されて
スキャンダル情報が入っているというメディア王の金庫に
忍び込んだシャーロックを待ち受けていたのは
メディア王だけでは無くて、その間に殺し屋が居た。
その殺し屋はなんと女、それもワトソン君の結婚相手
(現在ワトソン君の子供を妊娠している)
その女はスパイであった自分の過去を消す為に
メディア王を殺しに来たという訳。
しかし、先に撃たれたのは何故かシャーロックの方。
シャーロックが撃たれてから自分が生き残る方法を考える
彼の脳の推理のモンタージュが圧巻!
絶頂期のケン・ラッセルを思わせる大胆なカット・ワーク。
致命傷なのに、彼が生き返るのが納得させられてしまう
医学的な裏付けをもの凄い編集で見せる。
此の場面だけでTV「シャーロック」シリーズは
現在考えられる映画技法の最先端を走っていると私は思う。
そして、生き返ったシャーロックが、全て想定内と
再度メディア王に挑戦!
(此れから先は本当にネタバレ注意!)
此れで思い出したのが小栗旬の「BORDER」の最終回
正義の為に戦って来た刑事が悪の塊の様な変質者(大森南朋)に
挑発されて意味なく殺してしまうというオチ。
此れは前回の「シャーロック2」の最終回にプロットが
似ているが、それを又ひっくり返すという仕掛けが生きて
ゴールデン・アワー放映らしく無い苦いエンディングに私は痺れた。
やはり此のドラマは面白かった。
話を「シャーロック3」に戻すと
シャーロックはメディア王を殺して勝つ。
しかし勝ったものの、シャーロックは犯罪者となり
英国を追放されて終わりと成る・・・
と思いきや、今度は死んだ筈の”モリアーティ”が生き返り
追放される筈のシャーロックはロンドンへ
ちゃんと次のシリーズへの伏線に繋げた。
それでも、モリアーティは、どうして生き返ったのか?
彼は前回シリーズの最後、ビルの屋上で
自分の頭を撃ったではないか?
嗚呼、もう好きにして!
アタシャ、考えるのが面倒に成って来た(笑)
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