2014年2月18日火曜日

 The Collector (1965) - Maurice Jarre
ジョン・ファウルズの小説を「ローマの休日」の
名匠ウイリアム・ワイラーが映画化した此の作品は
蝶の様に女性を収集した青年の物語だが
演出の良さもあって
ホラーと云うより片思いの恋に狂う
孤独な青年の青春映画の感をなしている。
何より脚本(テリー・サザーン)と配役が良い。
誘拐犯人役テレンスタンプ、被害女性役サマンタ・エッガーは
二人ともカンヌ映画祭主演賞を取った。
そしてモーリス・ジャールの美しい音楽が
「顔のない眼」同様、変質者の恐さと云うより
心を病んだ青年の哀しさを表現していた。


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