2014年1月14日火曜日

伊福部昭の映画音楽:その8
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眠狂四郎無頼劍(1966)
原作は柴田錬三郎のベスト・セラー
それまで東宝で鶴田浩二主演で3度映画化されていたが
主人公・眠狂四郎は転び伴天連(ばてれん)の子として
そのニヒルな性格は大映の市川雷蔵に見事にハマり、
当たり役としてナント12本も続いた。
此の作品の先に勝新の座頭市で
伊福部の音楽を使った監督・三隅研次は
眠狂四郎のイメージに座頭市と同じものを感じたか
再び彼に音楽を託す。
眠狂四郎と対決するのは同じ円月殺法を使う浪人
此の浪人を演じるのが又、座頭市と同じ天知茂。
三隅は天知が好きだっとみえ彼の作品に良く使われているが
此の作品では市川雷蔵と対等に扱われ
原作の柴錬をして、どちらが主人公か判らない?
と云わしめた程の名演技をみせた。
特に江戸の町が炎で燃え上がるラストの
大屋根の上の両者の対決が見もの。
当時の大映の美術の凄さを感じさせるスペクタクルだ。
勿論、怪獣映画で東京の街を燃え上がらせる場面に
伊福部の音楽が合うのは当然だが
狂四郎の虚無感そして孤独感を表現するのに
彼の重厚で哀愁のある旋律は良く合った。
あの三島由紀夫が絶賛していた
俳優・市川雷蔵の容姿に何処か感じる陰は、
その生い立ちにある。
それを此の”キネマ通り”初期の頃に
彼が主演した「炎上」と「薄桜記」で解説しているので
興味の有る方は是非読んで下さい。


1 件のコメント:

  1. 雷蔵は眠狂四郎を少し茶髪で演じていた。
    それなら本当のハーフもしくは
    外国の俳優にやらせたら面白いかも
    しかし転び伴天連という
    宣教師が女体に狂い宗教を捨てた
    あげくに出来た子供という設定に
    当てはまる様な”陰”のある俳優は
    そうは居ない。
    まず浮かぶのがキアヌ・リーブス
    モンゴロイドの血を引く彼は
    今、忠臣蔵を題材にした
    「47RONIN」という映画が封切られている。
    更に陰のあるキャラクターといえば
    ブラッド・ピット、でもハーフには見えないな。
    トム・クルーズは「ラスト・サムライ」で
    殺陣が上手になったらしいが
    日本語が喋れなくては物語が始まらない。
    う〜ん難しい。

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