2013年10月9日水曜日

殺しが静かにやって来る(1969):エンニオ・モリコーネ
”マカロニ”はクリント・イーストウッドや
バート・レイノルズの例をあげるまでもなく
主役をよく本場アメリカから呼びよせたが
此の映画は珍しくイタリアの隣りのフランスから
ジャン・ルイ・トランティニアンを迎えている。
此の時、彼は「男と女」(1966)で世界的な大スターに成っていた。
もっとも彼はヴァレリオ・ズルリーニの名画「激しい季節」(1959)で
エレオノラ・ロッシ=ドラゴと共演しイタリアでも既にスターだった。
だからイタリア語もペラペラなはずだが
此の作品では悪党集団に両親を殺され自分も喉を切られて
声が出ないと云う設定、セリフ無し
それで題名が「殺しは静かにやって来る」というワケ。
その悪党集団のボスに、すっかり”マカロニ”の常連と
成っていた怪優クラウス・キンスキー。
まあ、その凄まじい暴力シーンの数々は
数カ国で上映禁止に成った程。
モリコーネの音楽は西部劇とは思えない
後に展開する、正に”モリコーネ節”で、甘く美く
此の復讐劇を盛り上げる。

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