2013年10月4日金曜日

 怒りの荒野:リズ・オルトラーニ
そんな訳で故ジュリアーノ・ジェンマ主演映画の続き。
今日の作品の監督はトニーノ・ヴァレリ
彼はセルジオ・レオーネの「荒野の用心棒」
そして「夕陽のガンマン」の第二班監督をしていた人。
だから作風は殆ど”レオーネ風”。
先のレオーネ作品「続・夕陽のガンマン」で活躍した
リー・ヴァン・クリーフをジェンマの相手役に起用し成功した。
此の俳優は”マカロニ”で有名になったから
てっきりイタリア人と思っていたが
実は、れっきとした米国俳優。
レオーネがイーストウッドと同じ様に
ハリウッドから呼び寄せていた。
個性的な鷲鼻は悪役向きでキャリアは
あの名作「真昼の決闘」から始まり
「赤い谷」「リバティバランスを撃った男」「西部開拓史」と
米国・西部劇には無くては成らない存在だった。
その彼が若いジェンマに”ガンマン心得十か条”を
教育する様は日本の剣道や武道修行そのもの。
それに音楽が、あのヤコペッティの「世界残酷物語」で
”モア”を世界中でヒットさせ、
アカデミー音楽賞ノミネートされたリズ・オルトラーニ。
そのメロディはモリコーネとは、ひと味違う甘さ。
こういうイタリアの優れた人材が”マカロニ・ウエスタン”を
支えていたのだね。


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