Stan Getz (1951)- Dear Old Stockholm
そんな訳で此の曲がどうして
“懐かしのストックホルム”に成ったかと云うと
彼がスウェーデンに演奏旅行し
その地が気に入り、暫く移住して居た時
此の曲に出会い、ジャズ・アレンジをした処
好評を博し、その後、戻った米国で発表するにあたり
此の曲の本当の題名”ヴェルムランド”では
一般に解りづらい、スウェーデンなら
やはり”ストックホルム”だろうと
” Dear Old Stockholm”にしてしまった。
その変更が功を奏したか
覚え易いメロディに、それらしい題名は
ヒットして・・・で
思い出すのは、その12年後の彼とボサノバとの出会い。
此れも英語圏のヒットを狙って
ジョアン・ジルベルトの妻アストラッドに
下手な英語で歌わせたのが成功
世界的なボサノバ・ブームのきっかけとなった。
穿って云えばスタン・ゲッツは
その後”ボサノバ”で死ぬまで食べていた訳である。
モダン・ジャズの歴史の中でも”クール・ジャズ”の代表格の彼は
実は、奔放な性格で麻薬中毒者
ヘロイン欲しさに強盗までし、服役した過去を持ちながら
名曲との出会いで2度もカムバック出来た
強運の持ち主と云えるかも知れない。
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