ミネソタ無頼：ピエロ・ピッチョーニ

タランティ−ノがリメイクする程、気に入った映画

「続・荒野の用心棒」(1966)はセルジオ・コルブッチ監督の作品だが

此れは彼が未だハリウッド西部劇のコピーをしていた時代のもの。

彼は米国の下請け歴史劇「闘将スパルタカス」等の後、
アメリカの俳優キャメロン・ミッチェルを使って

此のイタリア製・西部劇「ミネソタ無頼」(1965)を作った。

敵役には、此の後”マカロニ”に、やたら出まくっている

デブの怪優フェルナンド・サンチョ。

興味深いのは音楽がピエロ・ピッチョーニ

当時のイタリア映画「芽ばえ」（ジャクリーヌ・ササール主演）

「シシリーの黒い霧」（フランチェスコ・ロージ監督）

「殺し」（ベルナルド・ベルトルッチ監督）と

名作に参加していた作曲家だった事だ。

叙情的な作風は流石に素晴らしいが

後に”化けた”監督セルジオ・コルブッチが、

まだ西部劇の”コツ”を掴んでおらず映画としてはイマイチ

”マカロニ”ブームで再公開されたがランキングは、だいぶ下の方。