(日本映画・女優編)
沢村貞子(1908〜1996)
彼女は狂言作者の次女として生まれ
兄は澤村國太郎、弟は加東大介、甥は長門裕之に津川雅彦
いずれ名だたる芸能一家だ。
その生い立ちはNHKの朝ドラ「おていちゃん」で
良く知られているように浅草・猿若町生まれ
当時としては高学歴の日本女子大師範法学部在学中に
新築地劇団に入り、その後、映画界に進出
小津安二郎や溝口健二作品の名傍役として活躍する。
下町生まれらしい庶民的な母親役から
意地悪な姑役まで幅広く演じ
テレビでは「となりの芝生」「嫁・姑・女のたたかい」と
無くては成らない存在感を残した。
私には早坂暁脚本の「花へんろ」の桃井かおりの姑役が
彼女の人間性をとても良く反映させていたという印象がある。
人間性といえば彼女は女優以外にエッセイストとして
「貝のうた」「私の浅草」「私の台所」と沢山の著書を残し
昭和の暮らしを綴った、それらの文章は、とても懐かしく
何を隠そう私が最初に浅草に引っ越した理由は
その彼女の生き方に憧れたからだ。
今でも時々本棚から取り出しては季節の料理の
アイディアを頂いている。


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