2012年12月4日火曜日

Victer Young Greatest Hits -17
My Foolish Heart-Astrud Gilberto
アストラッド・ジルベルトと云えば”イパネマの娘”だが
そのレコーディングは偶然だったという。
スタン・ゲッツ、アントニオ・カルロス・ジョビンそして
ジョアン・ジルベルトがボサノバのアルバムを作る時
米国でのポルトガル語の歌詞の売れ行きに不安を感じた
プロデューサーの案で
それまで歌を歌った事の無いジョアンの妻に英語で
歌わせたところ、その下手さが歌のイメージと合った
(まるでイパネマの娘が歌っている様だったから)
ので起用したと云うものだ。
かくして”イパネマの娘”は世界的にヒットし
アストラッドはヴォーカルに自信を持ち
夫の曲以外のジャズ・スタンダード曲も歌う様になり
ソロシンガーとして独立し、夫とも別れた。
(芸名はずっとジルベルト姓を名乗っていたが・・・)
そして今日の1曲で愚かだったワタシと反省したかどうかは疑問。

彼女はボサノバを英語で世界的に流行らせたという功績は
あるが、果たして歌は巧かったかどうかは
彼女が本国ブラジルで殆ど評価されて居ない事で解るだろう。
しかし、その”下手でも味がある”という道を開いた
最初の歌手かも知れない。

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