2012年12月4日火曜日


ミッション・インポッシブル-Ⅲ
期待はしていなかったがスカッとするやつが観たくて
此れのオンエアを録画して置いた。
果たして出来は?
良いんでないかい。
大体此の手のものは敵役が良いと最後まで観られる。
その敵役にフィリップ・シーモア・ホフマン。
肥満児がコンプレックスを持ったまま大きく成って
しまった様な此の俳優のキャリアは長い。
「ビッグ・リボウスキー」「リプリー」と有名な監督に起用されながら
芽が出なかったが「カポーティー」でアカデミー主演賞を取り
ブレイクした。
彼を邪悪で頭脳明晰な武器商人役にキャスティングした事で
此の映画は面白く成った。
とにかく滅茶苦茶に憎たらしいのだ。
マット・デーモンの”ボーン・シリーズ”以来
最近の007もそうだが只の派手なアクションが売り物では無く
ストーリーに愛と憎しみのエモーションを盛り込むのが流行りだ。
此の作品でも冒頭から主人公トム・クルーズは
恋人と共に捉えられ命の危機にさらされる。
愛するものを救わねば成らないというハンデを負わされる。
クライマックスのティーザー予告で物語をスタートさせる、やり方。
巧いシナリオは誰れ?と調べたらJ・J・エイブラハム。
此の”M.I.シリーズ”はトム・クルーズがプロデューサーも兼ね
毎回、演出家も変えている。
ブライアン・デ・パルマ、ジョン・ウーと売れっ子の監督を起用。
そこにスピルズバーグに「スーパー8」を売り込み成功させた
新人のJ・J・エイブラハムが割り込んだというワケ。
「エイリアス」「LOST」と米国人気TV・ドラマを製作から
脚本・監督・音楽とチャップリンの様に全部ひとりで
アクションの編集の巧さは先に自殺したリドリー・スコットの弟
トニー・スコットの切れ味、観客は瞬きすら許されないテンポ。
そして冒頭でも云ったエモーションの高め方。
まさに映画の何足るかを若くして悟っているかの様。
でも上海のはずなのに世界遺産の麗江の町並み出てくるんだから
かなり強引というかイイ加減な設定なのだが面白いから許す。
トム・クルーズは彼を気に入ったらしく4作目でも製作・脚本で起用
しかし演出はなんとアニメの「Mr.インクレディブル」
「レミーのおいしいレストラン」のブライアン・パークだと。
確かに、奇想天外な此のシリーズの展開はアニメの様だが
どうなんだろうね?とにかく早く観なくちゃ。

しかし久松静児の「警察日記」の後に此れだもの
私の映画評も全く脈絡無いな(笑)

0 件のコメント:

コメントを投稿