2012年6月1日金曜日


太陽がいっぱい:ニーノ・ロータ

ニーノ・ロータはフェリーニとのコンビだけでなく
フランスのルネ・クレマンの名作にも参加している。
我々が想像するよりフランス、イタリア映画界は交流が盛んだ。
世界的にヒットした、あの甘いメロディに乗って
繰り広げられる完全犯罪映画の中で
此の場面だけ異質な音色(自動ピアノ)で演奏される曲は
最初に観た時から私に強い印象を残した。
殺人をした後の主人公アラン・ドロンの心象風景として
映される市場の気持ち悪い魚の目、揺れる天秤など
ルネ・クレマンの非凡な才能が光る処だ。
そう監督ルネ・クレマンは
「禁じられた遊び」(ナルシソ・イエペス)
「危険がいっぱい」(ラロ・シフリン)
「狼は天使の匂い」(フランシス・レイ)と
絶えず映像と音楽の新しい試みをしていた人だ。


0 件のコメント:

コメントを投稿