2012年5月30日水曜日


過去のない男:アキ・カウリスマキ
フィンランドの監督でありながら小津安二郎のフォロワーである
彼の映画は本家の小津以上に端正な構成だが
それを現代に結びつけているのが音楽。
それも誰もが知っているのに忘れていた様なサウンド。
そう、彼の狙いは、常識的な映画技法をズラすという技。
これに観客は見事にハメられてしまう。
女房から逃れて港町に流れて来た男が暴漢に殴られ
記憶喪失になる話だが、
その港町の素人楽団が此のビデオの様なベンチャーズ風とか
はて又、何故か日本の”クレジーケン・バンド”の曲が
ジュークボックスから流れていたりと監督の選曲センスの光る
音楽映画なのだ。
その音楽趣味は「レニングラード・カウボーイ」という
ヘンテコな映画まで作っている。

2 件のコメント:

  1. 大阪のボディボーダー2012年5月30日 17:45

    音楽はホントに国境をヒョイと越えますね。
    たまたま見つけたアラビア版の
    ホテル・カリフォルニアですが、
    音楽は壁がないのに、
    宗教はどうしていつまでも揉めているんでしょう…。
    http://www.youtube.com/watch?v=oryJIBThTP0&feature=related

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    1. なにやらホテル・カルフォルニアでは無くて
      ホテル・イスタンブールにも聴こえますね。
      でもナカナカのアレンジです。
      そういえば先日のジプシー・ブラスにも
      こんなのが在ります。
      http://www.youtube.com/watch?v=IIHB7LGJsVg
      元気でますよ!

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