太陽の季節 その1
此の映画は今は亡くなった石原慎太郎の同名の小説にして
第34回芥川賞の受賞作の映画化
当時のアプレゲールと呼ばれた若者達の青春を描いたものだ。
それを映画化するのに主人公を石原の弟の裕次郎は未だ素人だったので
脇役にまわり長門裕之が演じた。
此の作品はフランスに輸出され当時のカイエ・デュ・シネマの
トリフォーやゴダールたちに影響を与え”ヌーベルヴァーグ”が
生まれ、それは又逆輸入され日本映画の”新しい波”となった。
興味深いのは佐藤勝の音楽、ニューヨークからのモダンジャズや
ハワイアンにフラメンコまでを取り入れた斬新な作曲は後に
日本映画音楽のエースとなる才能を感じさせる。