2024年1月23日火曜日

 

CINEMA JAZZ-13
女が階段を上る時(1960):黛敏郎
アメリカからヨーロッパに渡ったモダンジャズは
太平洋を渡って日本映画にも使われた。
それも”女性映画”を得意としていた
成瀬巳喜男監督が当時は新進作曲家の黛敏郎に
作らせた音楽がM.J.Qの様なクール・ジャズ。
当時の銀座のBARマダムを演じた高峰秀子の
生き様が切なく音楽で表現されている。
興味深いのは此の映画がゴダールの「勝手にしやがれ」と
同じ年に作られている事だ。


2024年1月22日月曜日

CINEMA JAZZ-12
パリの旅愁Paris Blues (1961 ):Duke Ellington
”パリのアメリカ人”では無いが
パリに流れ着いたジャズミュージシャンを
ポール・ニューマン主演で描いたのが此の作品。
監督は社会派のマーチン・リット。
だからシドニー・ポワチエ扮するアフリカ系のプレイヤーに
本国より差別がなくて居心地が良いと言わせている。
シドニー・ポワチエは此の後”冒険者たち”のレティシア事
ジョアンナ・シムカスを見事に女房にした。
それは余談として作曲はアメリカの伯爵ことデューク・エリントン
音楽はジャズと言うよりクラシックに聴こえる貫禄だ。

クロワッサン・モーニング!

でも先にリンゴにヨーグルト

珈琲はカフェ・オ・レ

(*´`*)╯♡


 

2024年1月21日日曜日

「あなたを抱きしめる日まで」(2013):スティーブン・フリアーズ監督作品
此の監督は1985年の「マイ・ビューティフルランドレッド」でブレイクした
演出力を高く評価されるベテラン英国監督である。
その彼が俳優であり脚本家でもあるスティーブ・クーガンの
持ち込み脚本を映画化した。
そして今や007の”M”として人気実力とも英国トップ演技派女優
ジュディ・ディンチを主演に迎えて、脚本を持ち込んだ
スティーブ・クーガンを狂言回しに物語は展開する。

ジュディの役は十代で未婚の母となった彼女が
収容されたカソリックの修道院は、厳しい戒律の元
息子と面会出来るのを楽しみに暮らしていたのを
ある日突然、子供が養子として連れ去られ、その消息も分からないまま
歳月が過ぎ、彼女も結婚、娘も大きくなったが、
忘れられないのは連れ去られた息子の事。

その娘が母親の気持ちを思い、TV司会者でジャーナリスト役の
スティーブ・クーガンを紹介する。
彼は失言が原因で司会者を首になったばかり
暇つぶしにと請け負った此の養子の行方に探しにめり込み
微かな情報を元に米国の養子先を突き止める。

果たして、子供は裕福な夫婦に育てられ弁護士になり
レーガンとブッシュの米国大統領の顧問に成っていた・・・
が、しかし既に亡くなり、それでも生前の様子を知りたいと
彼のパートナーを探すも会って貰えない。
困惑する母親とジャーナリストの二人のやりとりが
リアルな台詞と演技で面白いし
ジュディ・ディンチの演技には誰もが泣かされるだろう。

此の作品でスティーブ・クーガンは英国アカデミー脚本賞。
カソリック教会を痛烈に批判したラストは意外な結末となるが
それは観ての・・・。

CINEMA-JAZZ #11
Eva (Main Title) (1962) : Michel Legrand
邦題「エヴァの匂い」として公開された此の映画は
監督が英国のジョセフ・ロージー。
主演が同じ英国の血の混じったフランス女優ジャンヌ・モロー
イタリアのベニスを舞台に”ファムファタール=運命の女”に
振り回される小説家の物語。
此れに起用されたのが未だピアニストとしてしか
評価の無かったミシェル・ルグラン。
クラシックとモダンジャズの素養のある彼は
ビリー・ホリデーの”Willow Weep for Me"を主題歌に
オリジナル・スコアのモダンジャズ曲を沢山書き下ろしている。









 

昨日は都バスの500円一日券を購入。

浅草から日暮里へ、繊維問屋をハシゴ。

約2時間の買物をして、そこから錦糸町行きのバスに乗り、

錦糸町から築地駅行きに乗り換え、

水天宮で降りて中華・睡蓮へ。

いつも前菜クラゲに焼豚、モミジに牛のアキレス腱、

そして焼そばを紹興酒の熱燗で。


 

2024年1月20日土曜日

 

CINEMA-JAZZ #10

夜La notte(1960) :ジョルジュ・ガスリーニ
当時のイタリアにも”新しい波”は来ていて
ミケランジェロ・アントニオーニ監督が
「女ともだち」「さすらい」「常時」に続き発表した
此の「夜」は既成の映画スタイルとは違うカメラの長回しに
音楽のジョルジュ・ガスリーはイタリアでは世界レベルの
モダンジャズで観客は賛否両論。
それでも映画評論家には高い評価を得て
ベルリン映画祭金熊賞など世界中映画祭の賞を総なめにした。
マルチェロ・マスレアン、ジャンヌ・モロー、モニカ・ヴィッティと
時代の名優が此の作品でブレイクした。

此れはミーナが歌った主題歌