「首」(2023):北野武監督作品
見逃していた此の映画を
アマゾン・プライム(400円)からパソコン・モニターでやっと観た。
NHKの大河ドラマ「豊臣兄弟」と同じ時代背景
だが、しかし其方とは丸で違うと言うか歴史の辻褄は合ってるものの、
NHKでは絶対オンエア出来ない題名通りの首を切り離す残酷シーンが
何度も出てくる。北野作品にデビュー以来サディステックな場面はつきものだが・・・
”ネタバレ注意”
信長が”男色”を好んだという噂を歴史上の事実として
森蘭丸だけではなく今で言うアフリカ系の小姓まで登場させている。
此の役を”アサイチ”のアフロヘアーのノッポ副島淳にやらせているのには驚いた。
驚くキャスティングは此れだけでは無くて
米国アカデミー賞の「ドライブマイカー」で人気絶頂の二枚目
西島秀俊が明智光秀役でTVドラマ「きのう何食べた?」と同じ様に
荒木村重役の遠藤憲一と濃厚なラブシーンまでさせておいて
織田信長を”ずっと貴方をお慕いしておりました”と口説くのだ。
もう戦国時代は男色の花盛りと言わんばかりである。
更に黒澤明へのオマージュかパロディかは知らないが
徳川家康の「影武者」が、殺されては”ハイ次ハイ次”と
何人も用意されているのが笑える
以前、勝新の”座頭市”のリメイクを撮った時は
全然笑えなかった彼らしいギャグも此の映画では完成度が高くなっている。
それもそのはず製作費は15億円!ともう"クロサワ映画”並みである。
北野武も巨匠になったものだ。
自分で書いた歴史小説をシナリオにして映画化、
主役の豊臣秀吉まで演じているのだから凄い。
でも猿というより太ったから狸の風貌。
此の作品は歴史上の人物が多数登場する集団劇であるが
それぞれの役をTVで馴染みのある岸部一徳や浅野忠信、
大森南朋、六平直政、小林薫、中村獅童、柴田理恵と
配置しているから話は分かり易い。
外国でも受けそうな”ニンジャ”や”ハラキリ”が沢山出て来るし
エンタメ度は可成高いが、それでも
コンプライアンス違反だらけでTV放映は先ず無理だな(笑)
ここまで書いて気が付いたが
此の映画、北野武が映画に入ったキッカケの作品
「戦場のメリー・クリスマス」「御法度」と大島渚の晩年のテーマが被る。
そんな事を思うと監督・北野武も此れでお終いかな?
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