
本田博太郎(1951~)
ここに登場させるのは、遅きになるが正に怪優中の怪優である。
彼がブレイクしたのは蜷川幸雄の「近松物語」で、
腰を痛め降板した平幹二朗の代役に抜擢され一躍脚光を集め
その後、同じ蜷川幸雄の「ロミオとジュリエット」で
ゴールデングローブ新人賞を得た事であった。
しかし、早坂 暁脚本の異色映画「北京原人」辺りから
その普通でない”危ないキャラ”が目立ち始め
(何せ毛深いが全裸の”北京原人”だからね)
彼も、自分で意識して居るのか、出てくる度に
画面の中で、正に異彩を放つ様になって来た。
先日の「御家人斬九郎・三十六人斬り」でも
残ばら髪に青白い顔、眼を赤く縁取り
まるで生きながらにして獄門台の首の様なメイクで登場
情け容赦なく人に熱湯をかける極悪人を演じた。
そうかと言えば「京都人の密かな愉しみ」では
主人公の娘の父親役で頑固ながらも優しい職人を演じた。
兎に角、役に余裕を持って演じているので
観るものは楽しめる。
それはプロ達も感じるらしく、あの今をときめく
宮藤官九郎や阿部サダヲのバンド「グループ魂」の
レパートリーに”本田博太郎”という曲がある位。
そのヴィデオクリップに彼が出演というか
出まくっているのが呆れる。
CMにも、結構起用されて、
何だか訳の分からない事をやっている。