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モーリス・ジャールの音楽 その2「ブリキの太鼓」
「アラビアのロレンス」でブレイクした彼には世界中から大作映画の
作曲が依頼され、いずれも同じような打楽器を中心に据えた
大袈裟な作風が続き、マンネリと言われたが、此の作品で彼は生き返った。
ノーベル文学賞作家ギュンター・グラスのデビュー作を
西ドイツからフランスに映画留学していたフォルカー・シュレンドルフが映画化
主人公の3歳で成長するのを自ら辞めた少年役にダフィート・ベネントという
此の映画の為に生まれて来た様な少年俳優?の怪演により
原作を超えた名画となった。
此の作品に付けたモーリスのスコアが何とも素晴らしく
東欧独特の重く垂れ込めた雲の背景を連想させる音色に足して
少年の抱えた苦しみを表現したメロディーは彼の最高作とも言うべきだろう。
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