主演はカート・ラッセル、此の俳優は何かに”怯える役”が多い。
だから180cmもあるのに大きく見えない。
「遊星からの物体X」に始まり「サロゲート」と、
もはや、SFスリラー映画のカリスマ的存在
でも此のスリラーは宇宙の暗闇の中では無い。
太陽がギラギラ輝くアメリカの中西部の荒野が舞台。
延々と続く一本道のハイウエイで1台の車を追い越した為に
その運転手に恨みを買い・・・と言うと
スピルバーグの出世作「激突」を思い出すが
此の映画では主人公は新車を買ったばかりの若い夫婦。
彼らを”カモ”に「荒野のおいはぎ」と言うとマカロニウエスタンの題名みたいだが
給油所で、そのカモの夫婦の車に仕掛けをして車を故障させ、
偶然来たように見せかけた大型トラックに
助けを呼ぶように乗せた妻を誘拐、人質にして
車ごと有金全部どころか銀行預金まで引き出させる、
手の込んだ誘拐強盗団。
たまたま来たパトカーに主人公が"大型トラックに妻が誘拐された”と言っても
トラックの運転手よりカートラッセルの方が悪人面で信用して貰えない(笑)
妻と待ち合わせた筈のドライブインにも彼等の手下がおり、
警官もグルだ!と吹き込まれ
主人公は何が何だか分からなくなる。
こう言う場面のカート・ラッセルのパニックの表情はピッタリ。
こうなると彼は自分が頑張るしか無い!とラストまで孤軍奮闘。
彼らをアジトまで追い詰めたと思いきや
とんだ伏兵まで出て来て反撃に合い
最後にゃ長い鉄橋の上まで逆に追い詰められる。
正にノン・ストップ。アクション。
観る方は気が抜けなくて疲れる血圧上がる嗚呼。
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